チュートリアル

このチュートリアルでは、pyTaggingの使いかたを順を追って紹介します。

概要

pyTaggingの使いかたを、ライブラリの作成と管理、ユーザー独自タグ情報の作成、MP3の再生、プレイリストの作成の順に紹介します。

MP3ファイルの登録

ディレクトリの探索

pyTaggingのウィンドウは、ライブラリウィンドウ、キーワードウィンドウ、プレイヤーウィンドウ、 パスウィンドウからなります。

まずハードディスクにあるMP3ファイルの登録をして、ライブラリを作成します。FileメニューのLoadをクリックすると、ダイアログが現れます。MP3ファイルが存在するフォルダを選択してください。選択されたフォルダとサブディレクトリに存在するMP3ファイルの全てを検索し、ライブラリに登録します。この作業は多少の時間がかかります。一度登録したMP3ファイルは次回からは自動的にライブラリに表示されます。

同じディレクトリをもう一度探索すると、ID3タグ情報がMP3ファイルから再度読み込まれますが、ユーザーオリジナルタグの情報は変更を受けません。

pyTaggingは、探索のあと、ライブラリの全てのファイルを表示します。

ディレクトリのロード

'File' メニューの'Load directory'をクリックして、ディレクトリを選んでください。pyTaggingは、そのディレクトリにあるMP3をロードして、それらのファイルのみをライブラリウィンドウに表示します。

プレイリストのロード

'File'メニューの'Load playlist'をクリックして、プレイリストを選んでください。pyTaggingは、そのプレイリストにあるMP3ファイルをロードして、それらのファイルのみをライブラリウィンドウに表示します。

全てのファイルの表示

ライブラリの全てのファイルを表示するには、'U'をプレスしてください。

タグ情報の管理

ライブラリの表示

pyTaggingが管理するタグ情報は、ID3タグとユーザー独自タグ情報からなります。ユーザー独自タグ情報は、((keyword1: item11, item12, item13), (keyword2: item21, item22, item23), ...)の構造(keyword-items)をもちます。例。((weather: fine, rainy, cloudy, snowy), (day: sunday, workday, holiday))。

ライブラリウィンドウの一番上の行にはタグのキーワードが表示されます。セルにはそれぞれのMP3ファイルに関連づけられたタグ情報が表示されます。MP3ファイルを登録した直後には、ID3タグ由来の情報のみが表示されています。

キーワードウィンドウには、ライブラリウィンドウのカーソルが位置する列のキーワードとそのアイテムの全てが表示されます。アイテムは0から始まる数字とともに表示されます。カーソルが位置しているMP3にリンクされているアイテムは、マークされます。

カーソルの移動

pyTaggingではほとんどの操作を一つのキープレスで実現します。

k
j
h
l

viと同じです。矢印キーを使うこともできます。

タグ情報の入力

任意のセルにカーソルを動かしてi (insert) と入力すると、入力モードに入ります。カーソルがある位置のキーワードのアイテムの一覧がキーワードウィンドウに表示されてます。アイテムには順番に0から始まる数字が割り当てられており、登録したいアイテムの数字をコンマでくぎって入力することで、アイテムが登録されます。例。0,2,5。シングルスペース、' 'を入力すると、情報が消去されます。エンターキーを押すと入力が完了します。入力をキャンセルしたいときには、Escキーを押してください。

アイテムを追加、削除するには、'a'または'd'をプレスして、アイテムの数字を入力してください。

タグ情報のコピーペースト

任意のセルの内容をコピーするには、wを入力してください。pでその内容をペーストすることができます。異なったキーワードの情報は別々に保存されます。ですので、keyword1の内容をコピーし、次にkeyword2の内容をコピーした後に、Keyword1のカラムでペーストすると、keyword2の前にコピーされたkeyword1の内容がペーストされます。つまり、ペーストされる情報はカーソルが位置するキーワードによって選択されます。Wを入力することで、カーソルが位置するMP3ファイルに登録されている情報のなかで、ライブラリウィンドウに表示されているキーワードのアイテムが全てコピーされます。これをペーストするには、Pを入力してください。

ID3タグの再読み込み

'r'をプレスすると、カーソルが位置するID3タグ情報の再読み込みができます。'R'を入力すると、カーソルが位置するファイルの全てのID3タグが再読み込みされます。

リストのソート

sを入力すると、カーソルが位置しているキーワードのアイテムに従って、ライブラリがソートされます。ソートされた状態で、もう一度、sを入力すると、逆順でソートした結果が表示されます。

ファイルの検索

ファイルの検索をするには、'f'を入力してください。フォーカスがライブラリウィンドウから検索ウィンドウに移ります。検索する単語を入力してください。検索する単語に大文字が含まれていると、大文字と小文字を区別して検索します。何も入力せずリターンを押すと、ディレクトリを探索した、または、プレイリストをロードした結果の全てのファイルが表示されます。

失ったファイルの管理

登録したあと移動、または、削除したファイルをライブラリから削除、または、登録したkey-item情報を別なファイルに移すには、ToolメニューのFind lost filesをクリックしてください。LostsウィンドウとFindsウィンドウが現れます。Lostsウィンドウには、ライブラリに登録されているが存在しないファイルの一覧が表示されます。Findsウィンドウには、Lostsウィンドウでカーソルが位置しているファイルに近いID3情報を持っているファイルの一覧が表示されます。最も近い情報を持っているファイルから順に表示されます。

Lostsウィンドウにあるファイルをライブラリから削除するには、'd'を入力してください。カーソルが位置しているファイルがライブラリから削除されます。全てのファイルを削除するには、'D'を入力してください。

Lostsウィンドウにあるファイルの情報を、Findsウィンドウにあるファイルに移すことができます。'e'を入力すると、Lostsウィンドウでカーソルがあるファイルのkey-item情報がFindsウィンドウの一番上にあるファイルにコピーされます。'E'を入力すると、Lostsウィンドウにある全てのファイルの情報が、それぞれのFindsウィンドウの一番上位のファイルにコピーされます。

情報をFindsウィンドウの一番上位のファイル以外のファイルにコピーするには、TABを入力してください。カーソルのフォーカスがFindsウィンドウに移動します。コピーしたいファイルにカーソルを移動させて、'e'を入力してください。

Lost-Findsウィンドウからもとのライブラリウィンドウに戻るには、'u'を入力してください。

MP3ファイルの再生

巻き戻し z
再生 x
ポーズ c
停止 v
早送り b
音量up .
音量down ,

XMMSと同じです。再生に関しては、カーソルが位置するMP3が再生されます。一つのMP3ファイルの再生が終了すると、ライブラリでの次の曲が再生されます。tを入力すると再生している曲にカーソルが移動します。

ユーザー独自タグ情報の作成

ToolメニューのManage Tagsをクリックすると、ユーザー独自タグ情報を管理するウィンドウが表示されます。このウィンドウでユーザー独自タグ情報の削除、追加、並び換えを行ないます。カーソルの移動は、ライブラリウィンドウと同じです。

キーワードの追加、削除、並び換え

Aを入力すると、キーワードの追加ができます。Dを入力すると、カーソルが位置するキーワードが削除されます。ID3タグの追加、削除はできません。H、またはLを入力することで、カーソルの位置しているキーワード左が右に移動します。この結果はライブラリウィンドウでキーワードが表示される順番に反映されます。削除するまでもないが、表示しておきたくないキーワードがある場合は、Vを入力すると、表示非表示の切りかえが行えます。非表示のキーワードは()に囲まれて表示されます。

アイテムの追加、削除、並び換え

aを入力すると、アイテムの追加ができます。dを入力すると、カーソルが位置するアイテムが削除されます。J、またはKを入力することで、カーソルが位置しているアイテムを上、または下に移動させることができます。これらの結果は、キーワードウィンドウの表示に反映されます。

変更の保存

Sを入力することで、ユーザー独自タグ情報の変更を保存することができます。もし、すでにデータベースに登録したキーワードかアイテムを削除した場合、データベースからもキーワード、またはアイテムが削除されてしまいます。データベースの保持のため。ですので、あまり、キーワード、アイテムの削除はしないことをおすすめします。順番を下げるか、非表示にしたほうがよいと思います。

プレイリストの作成

Toolメニューのextractをクリックすると、抽出ウィンドウが表示されます。

条件の設定

pyTaggingは、and、or、notの三つの演算子を用います。

aを入力すると、カーソルが位置するアイテムがandでマークされます。oを入力すると、アイテムがorでマークされます。nを入力すると、notでマークされます。

プレイリストの保存

'iTunes'か'xmms' ボタンを押すことで、抽出作業が開始されます。プレイリストの種類は、iPod用、xmms用から選ぶことができます。iTunesでは、作成したプレイリストをFileメニューのimportから登録することができます。プレイリストに登録されているMP3は、あらかじめiTunesに登録されている必要があります。

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